【失敗した】ETC割引落とし穴/平日朝夕割引・休日割引・深夜割引(2016年度)
高速道路のETC割引は、過去、様々なETC割引が存在し、割引率も大きくメリットがあったのですが、当初の想定通り、徐々に割引サービスが減り、割引率も下がってきております。
ETC割引種別毎に適用されるルールが違っていて、大混乱した過去と比べればいささかすっきりはしましたが、まだまだ注意しなければ割引が適用されない落とし穴も潜んであります。
本ページでは、そんな最新のETC割引に関する情報と注意事項を整理しました。
まず、2016年5月現在の割引サービスは主に以下の3つとなります。
■平日朝夕割引【地方部】
■休日割引
■深夜割引
(大都市近郊の割引が大幅に減ってしまいましたね・・・)。 ご説明します。
■平日朝夕割引【地方部】
いわゆる昔の通勤割引に類似した割引で、地方部での100km以内の通勤利用を想定した割引です。
3割 か 5割が ETCマイレージとして還元されます。ここに、うっかりミスするワナが仕掛けられています。
地方部限定の割引なので、東京や大阪の大都市近郊区間には適用されません。
●平日 朝 6〜9時、夕 17〜20時
※平日とは、月曜日から金曜日までを指します。(祝日を除く) ※平日の朝・夕の時間帯それぞれにつき最初の1回目の走行が割引の対象となります。2回目以降の走行には割引は適用されません。また、利用回数にもカウントされません。 ※平日朝夕割引は、割引分をETCマイレージサービスの還元額として後日還元する割引です。そのため、割引対象走行の通行料金は、通常となります。(通行料金が割引されるものではございません。) |
・・・一日では、朝・夕の2回、割引が適用されるチャンスがあります。平日の朝6〜9時、夕方17〜20時に、料金所を通過すれば良いです。
なお、朝6時から7時に100キロ走行し、一度高速道路を出て、その後再度高速道路に入り、8時から9時まで100キロ走行した場合、最初の走行分(朝6時から7時の分)のみが割引対象になります。
●ETCカードごとの1ヶ月(1日から末日まで)の割引対象となる利用回数に応じた還元率を、割引対象区間の通行料金のうち最大100km相当分に適用します。
※還元分は、ご利用月の翌月20日にETCマイレージサービスの還元額(無料通行分)としてお付けします。 ※ETCコーポレートカードではご登録いただけません。 |
・・・以前の通勤割引は、通行料金が割引されていたのですが、この「平日朝夕割引」はETCマイレージサービスの還元として戻ってくる点が違っています。
そのため、ETCマイレージサービス(http://www.smile-etc.jp) に申し込んでいることが前提なのです。
注意事項としては、過去にETCマイレージサービスに申し込んだので、このサービスが自動的に適用されると思っていたのだが、登録していたカードの有効期限が過ぎており、無効になっている場合があります(筆者経験談)。
その場合、カードの情報をETCマイレージサービスのサイトで更新しなばいけません。同じカード番号であっても、有効期限が違っていると、マイレージはたまりません。 多くの方が更新を忘れているため、ご注意ください。
しかし・・・定期的にカードは更新されるので、同じカード番号でも、カード更新の都度、ETCマイレージサービスの有効期限の更新作業が必要。しかもそれを忘れるとマイレージサービスが適用されない。ちょっと悪意がある運用に思えますね。
なお、割引対象の距離は最大100Kmです。100kmを超えても100km相当分だけが、約30%または約50%還元されます。(以前は100kmを超えてしまうと、全く割引が適用されないという鬼のようなサービスがありましたので、それよりもはマシになったといえば、マシになったのですが・・・)
あくまでも「ETCマイレージとして還元」なので、その場では割引されませんのでご注意を。
さらに、ETCマイレージとして還元される金額も、月の利用回数によって異なります。
1ヶ月の割引対象となる利用回数と還元率
・還元額によるご利用も平日朝夕割引の対象となります。 ・1ヶ月の利用回数が5回に達しなかった場合は、還元率は適用されません。・1ヶ月の利用回数が10回の場合は1回〜10回まで、5回の場合は1回〜5回までの走行が割引対象となります。 |
1ケ月とは1日から月末までとのこと。しかも利用回数によって割引率が変わってきます。
平日朝夕割引を利用すると、ETCマイレージサービスのページでは、上記のように表示されます。すぐにマイレージが還元されるわけでは無く、毎月20日に前月分が確定します。
■休日割引 ⇒ 30%割引
・土・日・祝は終日3割割引。ただし、地方部限定。
・車種は、普通車・軽自動車等(二輪車)限定。
・細かい時間制限や走行距離の制限がなく、比較的わかりやすい割引サービス。
・適用日が過去の「休日特別割引」とは変わっています。(過去の「休日特別割引」は、ゴールデンウイークやお盆、シルバーウイークなどもありましたがシンプルになりました)
●地方部の高速道路が30%割引 ●土曜日・日曜日・祝日(終日)、毎年1月2日、3日 ●東京大阪近郊の区間は割引対象外です |
過去の「休日特別割引」は最大5割引や上限1000円などのイベントがありましたが、3割引に減ってしまい、対象路線も地方部のみになってしまいましたね。まあ、適正な価格になったといえばそうなのですがちょっと残念。
■深夜割引⇒ 30%割引
・以前からある深夜割引とほぼ同じですが、割引率が劣化しました。
●毎日0〜4時が30%割引 ●すべての車種が対象 ●すべての路線が対象(一部除く) |
夜中の0〜4時に料金所を通過すると適用されます。
・・・と、いうことで、現在は、ETC関係の割引がすっかり縮小されてしまいました。当時は目玉となる割引のため、高速道路が大渋滞、他の交通機関の利用者が減り影響が現れ、廃止になるフェリーがでる、などもあり、問題も多発していましたので、適正になったといえば適正になったのでしょう。 少し残念ではありますが。
<参考情報>2014年のETC割引ってこんなんでした。
参考までに、2014年ごろのETC割引の情報です。
当時は、大きく分けて、以下の4種類に分類されていました。
普通車の場合は、ざっくりこんな感じでした。
大都市近郊 | 郊外(地方部) | |
平日 | 6時〜20時は割引無し その他は30%か50%割引 |
一日中、30%か50%の割引 |
休日 | 6時〜20時は30%割引 その他は50%割引 |
一日中、50%割引 |
各割引サービスを時間帯グラフにしてみました。
100kmを超えると割引が適用されない条件に該当する場合、100km毎に下車をするなどの工夫が必要でした。
複数の割引条件に合致した場合は、すべて適用されるわけではなく、一番割引額の高い条件が適用されるとのことです。
現在よりも、割引が充実していました。
休日特別割引は、2014年3月30日まで。平日昼間割引は、2014年3月31日まで。
平日夜間割引は、2014年3月31日まで。通勤割引は、2014年3月31日まで。
深夜割引は、2014年3月31日まで。
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