〜北海道・道東ゾーン編〜 (2003年5月・2013年2月28日更新)
※2013年3月で周遊きっぷが廃止されたので、この利用はできなくなりましたが、過去の記録として掲載いたします。
これが北海道・道東ゾーンの周遊きっぷ |
あるゾーン内では、特急の自由席などに乗ることができ、さらに期間内は乗り降り自由の「周遊きっぷ」は、電車で長期旅行をするにはもってこいの切符です。 この周遊きっぷは、周遊券と言われていた切符が廃止され、内容を変更して平成10年から新たにできたものです。 しかし、周遊切符にはさまざまなルールがあるため、「行きと帰りの交通手段が違う場合」「発着駅が違う場合」に、周遊きっぷを使う場合には、そのルールをクリアするためのテクニックが必要となります。(周遊きっぷのルールはこちら ) ここで、筆者の新婚旅行である「東京発・大阪着、行きフェリー、帰りトワイライトエクスプレスによる北海道道東の旅」 という、「行きと帰りの交通手段が違う」かつ「発着駅が違う」といった場合の実施例をご紹介いたします。 |
このプランで、周遊きっぷ「北海道・道東ゾーン」を使いたい、と言うのが、今回の課題です。
期間=2003年5月13〜18日 |
【フェリーの旅】 大洗港〜苫小牧港 ↓ 【北海道・道東の旅】 苫小牧⇒釧路⇒根室⇒釧路⇒川湯温泉⇒釧路⇒札幌 ↓ 【トワイライトエクスプレスの旅】 札幌⇒大阪 |
しかし、このプランの場合、「行きと帰りの交通手段が違う」かつ「発着駅が違う」ため周遊きっぷを使うことができません。さらに、フェリーで向かうため、片道だけ航空機を利用できる周遊きっぷの特典が利用できません。
しかし、どうしても周遊きっぷを使いたい筆者は、次のようにして無理やり切符を購入しました。
さらに、トワイライトエクスプレス関連の切符 |
このようなプランにして、周遊きっぷをGetしました。
ここがポイント、野田生駅 |
ここで、途中にでてくる「野田生(のだおい)」駅がポイントです。 この駅、実は、南千歳駅から203キロ地点にある駅なのです。 トワイライトエクスプレスはもちろん停車しませんが、通過はします。 すなわち、この駅を周遊きっぷの「出発駅」とした周遊きっぷを購入することが可能なのです。 南千歳から200キロ以上離れているにもかかわらず、まだ北海道内にある駅です。北海道内の駅を出発駅とした周遊きっぷが利用できるなんて、あらためて北海道の広大さを思い知らされました。 ただし、この旅行では、「ゆき券」の野田生→苫小牧間は、実質使わないことになります。少しもったいないですが、それ以上にお得になるので、納得しましょう。 |
ゆき券 3100円/1名
ゾーン券 12000円/1名 かえり券 3100円/1名
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乗車券 14380円/1名
トワイライトエクスプレス関連の切符
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では、本当に周遊きっぷを使った方が安かったのかの検証してみましょう。
周遊きっぷを使った場合 ●ゆき券:3100円/1名 ●ゾーン券:12000円/1名 ●かえり券:3100円/1名 ●野田生→大阪(乗車券):14380円/1名
●札幌→大阪(トワイライトエクスプレス寝台+特急券) |
周遊きっぷを使わなかった場合
●苫小牧→南千歳→帯広→釧路(乗車券+特急券) ●釧路→根室(乗車券) ●根室→釧路→塘路→川湯温泉(乗車券) ●川湯温泉→釧路(乗車券) ●釧路→札幌(乗車券+特急券) |
2人合計:87780円 | 2人合計:111600円 |
というわけで、23820円、お得になりました。ちゃんちゃん。(もっとやすくなるとおもったのだが・・・ ^_^ ; )
2003年当時の写真です。
札幌駅にて
電車で乗っていく場合は、大洗駅からバスでフェリー乗り場に行きます。
苫小牧港に着きました。
苫小牧駅には、15時発の大阪行きのトライライトエクスプレスの案内があります。