光の伝播速度・・・真空中は秒速30万km、光ファイバー内は秒速20万kmとして計算します。
実際には引き回し距離があるため、直線距離よりも経路長は長くなります。今回は直線距離の1.3倍として計算します。
東日本エリアと西日本エリアを跨ぐ場合、東京・大阪それぞれとの直線距離を計算し、それに東京〜大阪間の直線距離を加算します。
例えば、静岡県熱海市〜神奈川県小田原市の場合は、直線距離(20km)ではなく、
@静岡県熱海市〜大阪府大阪市の330kmと、
A大阪〜東京の400kmと、
B東京〜神奈川県小田原市の75kmを合計した 805kmとします。
・東京〜大阪市間の直線距離:約400km
・東京〜宇都宮市間の直線距離:約100km
・東京〜長野市間の直線距離:約180km
・東京〜新潟市間の直線距離:約260km
・東京〜山形市間の直線距離:約290km
・東京〜仙台市間の直線距離:約300km
・東京〜青森市間の直線距離:約580km
・東京〜札幌市間の直線距離:約820km
・札幌市〜根室市間の直線距離:約350km
・大阪市〜京都市間の直線距離:約50km
・大阪市〜名古屋市間の直線距離:約140km
・大阪市〜富山市間の直線距離:約270km
・大阪市〜広島市間の直線距離:約280km
・大阪市〜福岡市間の直線距離:約490km
・大阪市〜那覇市間の直線距離:約1,200km
・那覇市〜石垣市間の直線距離:約410km
・那覇市〜与那国町間の直線距離:約510km
※参考(長距離)
・札幌〜東京〜大阪〜那覇の各直線距離の合計:約2,420km
・根室〜札幌〜東京〜大阪〜那覇〜与那国島の各直線距離の合計:約3,280km
実際にインターネットを楽しむときの遅延時間は次のようなものが積み重なって発生します。
@パソコンなどの端末の処理遅延(パソコン内部やパソコンの通信IFの処理でも遅延が発生します)
Aパソコン内の通信監視系ソフトの処理遅延(ウイルス対策ソフトの通信監視等でも遅延が発生します)
B宅内装置の遅延(家の中にあるルータや無線LANでの遅延。無線LANの遅延は大きいです)
C通信部分の遅延
Dサーバの処理遅延(サービスを提供するサーバの処理による遅延。遅延時間の大半を占めます)
に分かれます。
Cの通信部分の遅延は以下の2つに分けられます。
(1)伝播遅延(光ファイバーに信号が伝わる速度です。光の速さ に依存し、距離が長くなると比例して大きくなります)
(2)NW装置遅延(ルータやスイッチなどの伝送装置の遅延。特に「インターネット」を経由する通信の場合は、経由するNW装置が多くなります。加えて通信が混んだ場合はNW装置内のキューやバッファで一時的にデータが溜められることもあり、その影響を受けて遅延しやすくなります)
なお、実際に遅延時間では@・A・Dの処理遅延が遅延時間の中で大きな割合を占めます。
以上です。