電気ストーブの売り場に行くと、「セラミック」「ハロゲン」「カーボン」「グラファイト」「シーズ」など、聞きなれない言葉が商品に貼り付けられています。きっとヒータの仕組みが違う!ということはわかるものの、それが一体どのような特徴があるのか、よくわかりません。
そこで、電気ストーブの方式別の特徴を比較してみました。
方式 | 電気ストーブ | セラミックヒーター | ハロゲンヒーター | カーボンヒーター | グラファイトヒーター | シーズヒーター |
説明 | ニクロム線タイプで昔からあるストーブです | 主にファンヒーターです | 扇風機タイプが一時流行りました | 遠赤外線が多いのが特徴です。炭素でできたヒーターです | カーボンヒーターの一種です。カーボンヒーターより遠赤外線が多いのが特徴です | 遠赤外線が多く放出される方式です。2015年冬に多くの商品が投入されはじめました |
遠赤外線放出 | ○少ない | ○少ない | ○少ない | ◎多い | ◎◎多い | ◎◎◎多い |
電力使用量 | 1200W程度 | 1200W程度 | 1000W程度 | 600W程度 | 600W程度 | 600W程度 |
特徴 | 電熱線が明るい | ファンヒーターが多い | 光がまぶしい | 電気ストーブより暗い | 電熱線が暗い | 電熱線がとても暗い 水濡れに強い |
温まり方 | 近いと肌がヒリヒリする。遠いとあまり暖かくない | 乾燥した風が出る。最近は加湿機能搭載有 | 暖かい光で体をあたためる | 遠赤外線で芯からポカポカしたように感じる | 更に芯からポカポカしたように感じる | 更に芯からポカポカしたように感じる |
電源ON後の体感 | すぐに暖かくなる | すぐに暖かくなる | すぐに暖かくなる | すぐに暖かくなる | すぐに暖かくなる | すぐに暖かくならない (約1分程度) |
価格帯 | 2000円ぐらい〜 | 4000円ぐらい〜 | 5000円ぐらい | 6000円ぐらい〜 | 7000円ぐらい〜 | 10000円ぐらい〜 |
壊れやすさ | 衝撃に強い | 衝撃に強い | 衝撃に弱い | 衝撃に弱い | 衝撃に弱い | 衝撃に強い |
電気使用量からみると、カーボンヒーター、グラファイトヒーター、シーズヒーターが600W程度とエコです。これは、部屋全体の空気を暖めるのではなく、遠赤外線で体をポカポカさせるタイプのため、空気を暖めるためにエネルギーを使わないためです。この3方式を実際に使用してみた所、300W程度でも十分暖かいと感じられます。
特に、カーボンヒーター、グラファイトヒーター、シーズヒーターにはボリュームで暖かさが調整できるタイプもあります。例えば、最初は600W程度で暖かくして、しばらくすれば100W程度に絞る、という使い方も可能です。
おすすめの電気ストーブは、「グラファイトヒーター」「シーズヒーター」「カーボンヒーター」です。
「グラファイトヒーター」は、体がぽかぽかと暖かく感じます。個人的には無段階調整(ボリュームで電力量が変えられる)タイプがおススメです。最初は少し電力量を大きくしつつ、電熱線が温まったら100Wぐらいまで落としても十分暖かいです。
「シーズヒーター」は、ちょっと本体のお値段はお高めのタイプが多いです。セラミックコーティングのシーズヒーターは更に高く2〜3万円と高価です。注意事項は「すぐに暖かくならない」ことです。電源ON後、1〜2分してようやく暖かくなります。
※大手メーカブランドでも、4000円程度の安いタイプは、名前が「シーズヒーター」と言いつつも、実質、昔からある「電気ストーブ」に近い特性があるタイプもあるのでご注意ください。(安いからと、買って後悔しました・・・)
個人的には、KOIZUMIのシーズヒーター KSS-0881/W(ボリュームで電力量が無段階で調整できるタイプ)がお気に入りです。遠赤外線で体の中がじんわりと温まります。(良かったので、2台も Amazon で買ってしまいました・・・)
部屋全体を暖めなくても、体がポカポカするタイプの電気ストーブで、寒い冬を乗り越えていきましょう。