【マインクラフト】Java版と統合版がクロスプレイで遊べる自宅マイクラサーバ環境をWindows10で作ってみた(Minecraft, NINTENDO SWITCH)※rev 1.20.1記載(2023.6.13更新)


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マインクラフトのJava版と統合版はお互いに同じサーバにつないで遊ぶこと(クロスプレイ)は通常できない

マインクラフトは、パソコン「Java版」と「統合版」の2種類があります。ただし、Java版と統合版はお互いに同じサーバにつないで遊ぶこと(クロスプレイ)は通常できません。ただし、相互に接続可能な変換機能を使うことで、相互に接続することが可能となります。

今回は、いくつかある方法の中で、一番簡単といわれている、SpigotとGyeserプラグインfloodgate-spigotプラグインで実現する方式を試してみましたのでご紹介します。

なお、定期的にSWITCH版のマインクラフトのバージョンアップが行われています。バージョンアップ後は、つながらなくなるため、再度、以下BCの手順を実施して、プラグインのファイルを最新版にしておいてください。(2020.11.23、2021.01.17、2021.3.13、2021.6.24、2021.12.7、2021.12.26、2022.8.21、2023.6.13追記)

手順(前半)

【前半】サーバの構築

@Java環境のインストール・パソコンの環境変数の設定

ASpigot によるマインクラフトサーバの立ち上げ

BGyeser プラグイン(Geyser-Spigot.jar)をダウンロードしてpluginフォルダに保存

Cfloodgate-spigotプラグイン(floodgate-spigot.jar)をダウンロードしてpluginフォルダに保存

Dサーバを起動

これでサーバ環境の完成!

⇒ 前半@〜Dはこのページで記載します

【後半】サーバへの接続方法

Eパソコン(マイクラサーバ)のIPアドレスを確認

Fニンテンドースイッチから接続する場合は、DNSを変更

Gインターネットから接続する場合のルータ設定例

後半E〜Gはこちらのページで記載します

 

では、手順に従って実施していきましょう!

@Javaのインストール

(1) Javaのインストール

まずはJava 環境を構築します。

・JavaSE(JDK) のインストール(Windows10 64bit版などお使いのパソコンに合わせたものをダウンロードします)

https://www.oracle.com/java/technologies/javase-downloads.html

JDK21など、使用するマイクラのバージョンに合わせて、インストールするJDKのバージョンを選びます。

「Windows」⇒「x64 Installer」をダウンロードします。(他でも構いません)

※インストールの手順は割愛します。(ダウンロードしたソフトを実行します)

ちなみに、マイクラのバージョンによっては、JavaSE(JDK) のバージョンが異なります。

最新では JDK22 まで提供されています。JDK21をダウンロードする場合は、JDK21を選択します。

マイクラのバージョン Java SE(JDK) のバージョン
1.20.5 以降 JDK 21
1.18、1.19、1.20.4まで JDK 17
1.17 JDK 16
1.16 以前 JDK 8

 

(2) Javaに関するPATH等の環境変数の設定

スタートメニューの歯車ボタン(設定)を押します。

設定(歯車のマーク)を押して、開いた画面で、

システム ⇒ 詳細情報(左側のメニューの一番下) ⇒ 「システムの詳細設定」というリンクボタン

を押します。

そうすると、この画面(システムのプロパティ)が出ます。

※Windows10のアップデートのあたり具合によって、出し方や画面が違ってきます。

※上記の写真では、C:\Program Files\Java\jdk-15.0.1; となっています。実際にインストールしたバージョンを記載ください!

環境変数を設定します。

・PATHに「%JAVA_HOME%\bin;」を設定(打ち込みます)します。最後の ; も忘れずに。

・「システム環境変数」の所に新しく「JAVA_HOME」という環境変数を作り、そこに

「C:\Program Files\Java\jdk-17.0.1;」(入れたJDKのバージョンによって違うので確認してね)

を追記します。

その後「再起動」をしてください。

 

ASpigot による自宅マインクラフトサーバの立ち上げ

Spigotは、マインクラフトjava版のサーバソフトの一つです。pluginが使用できるのが特徴です。人気があるサーバソフトとのことです。今回はSpigot を使用してマイクラサーバを作ります。
(ちなみに標準的に提供されているサーバは「バニラ」と言うそうです)

 

<参考サイト>自宅マイクラサーバの立て方 (google検索)

分かりやすいサイト:https://riminosu13.hatenablog.com/entry/2020/08/13/231056

(1) Spigot をダウンロードして保存します

https://hub.spigotmc.org/jenkins/job/BuildTools/

「最新の安定ビルド」をダウンロードして、「BuildTools.jar」をダウンロードします。大体4MBytes程度です。

※最新では画面が変わっています!

(2) フォルダを作成して「BuildTools.jar」を保存します

今回の説明では「C:\Minecraft\spigot」 というフォルダを新規に作成します。そこに先ほどダウンロードした「BuildTools.jar」を保存します。

(※保存先のフォルダにルールはありませんので、好きな場所に好きな名前でフォルダを作っていただいて構いません。別のフォルダ名にした場合は、以後、黄色網掛部分は各自で作成したフォルダに読み替えてくださいね)

今回の例では、C:ドライブ直下に「Minecraft」というフォルダを作成し、その中に「spigot」というフォルダを作成します。

これから先の説明では「BuildTools.jar」を保存したフォルダ名を「C:\Minecraft\spigot」というように黄色の網掛分かりやすく表示しておきます。ちなみに「\(バックスラッシュ)」は「¥(円マーク)」のことです。

(3) ダウンロードしたBuildTools.jar ファイルでマイクラサーバプログラムを作ります

(3-1) スタートメニューから、「コマンドプロンプト」を開きます。

スタートメニューの中にあります。下の絵を参考に探してみてください。

(3-2) コマンドプロンプトで右クリック⇒「その他」を選んで「管理者として実行」します

「コマンドプロンプト」のウインドウが開きます。

(3-3) コマンドを打ち込んで、(2) で作成したフォルダへ移動します

>c:
>cd \Minecraft\spigot 

黄色は「BuildTools.jar」を各自保存したフォルダによって異なります。

(3-4) 以下のコマンドを打ち込み、javaでビルドします

バージョン 1.20.1 を指定してビルドする場合。

>java -jar BuildTools.jar -rev 1.20.1

と打ち込みます。基本的に最新のバージョンで作成します。

※上記は 1.16.4 の場合。

※上記は 1.17 の場合。

バージョン 1.18.1 を指定してビルドする場合

>java -jar BuildTools.jar -rev 1.18.1

バージョン 1.19.2 を指定してビルドする場合

>java -jar BuildTools.jar -rev 1.19.2

と、こんな感じで、バージョンを指定して、ビルドします。

なお、ビルドにはそれなりに時間がかかります。インターネットにつないでいる必要もあります。のんびり待ちましょう。

 

※ 重要 ※

同じフォルダで、異なるバージョンのSpigot のビルドをすることは避けた方が良いです。
一見、ビルドが成功したように見えても、実行すると正常に起動しない(エラーが発生、プラグインが動作しないなど)が発生します。
特にバージョン変更(1.19.2 と 1.20.1 の様に真ん中の数字が変わる場合)の時は、ほぼ正常に動作しません。

面倒かもしれませんが、新しいフォルダを作成して、そこでビルドしましょう。

 

(3-5)ビルドに成功

いろいろと画面に表示され、最終的に、ビルドに成功すると「Success!」と表示されます。

rev 1.16.4 の場合

という感じのコマンドが表示されます。(結構時間がかかります)

成功するとフォルダに、spigot-1.16.4.jar(数字はバージョンによって異なる)というファイルが新しくできます。

なお、基本的には最新バージョンを指定します。

rev 1.20.1の場合は、spigot-1.20.1.jar ファイルが生成されます。

<失敗した場合> エラーとなり終了します。マイクラサーバプログラムファイルは生成されません。

「JavaSE(JDK)のバージョンが正しいか?」「環境変数が正しく設定できているか?」「コマンドプロンプトを『管理者権限』で実行していたか?」を確認してください。

なお、\Minecraft\spigot にいろいろなフォルダができていますが、再度、ビルドを行う場合は 中途半端に生成されたファイルは邪魔になる可能性があるため、「BuildTools.jar」以外のファイルはすべて削除した方がいいでしょう

 

 

(3-6) 生成されたマイクラサーバプログラムのファイル名を変えます

生成されたマイクラサーバプログラム(例:spigot-1.20.1.jar)を spigot.jar に名前変更します。

※名前変更の理由は、その後の説明での便宜上のためです。元のファイル名のままでも、特にダメというわけではありません。

 

(4) マインクラフトサーバの「SPIGOT」を起動(初回)します

コマンドラインから、jarのあるディレクトリ(フォルダへ移動)して・・・)

>cd \Minecraft\spigot 

黄色は spigot.jar があるフォルダです。

マイクラサーバを起動するには、コマンドプロンプトから

>java -Xmx2G -jar spigot.jar

と打ち込みます。

実行すると

このような画面が表示され、コマンドプロンプトに戻ります。

ぱっと見、エラーで実行されなかったみたいな感じですが、これが正解です。

 

(5) eula.txt ファイルを修正します

ライセンスについての合意が必要なので、同じフォルダにある「eula.txt」というファイルを探して編集します。(End-User License Agreement:利用許諾契約に同意するかの意思表示のためです)

「eula.txt」ファイルは C:\Minecraft\spigot フォルダにあります。

※たくさんあるファイルの中から「eula.txt」というファイルを探します。

ダブルクリックすれば、メモ帳が開くはずです。

「eula=false」という所を「eula=true」に書き換え、上書き保存します。

 

(6) 再度、SPIGOT(マイクラサーバ)を起動します

コマンドプロンプトで、先ほど同じように、spigot.jar ファイルのあるディレクトリ(フォルダへ移動)して・・・

>cd \Minecraft\spigot

>java -Xmx2G -jar spigot.jar

のコマンドを打ち込みます。

そうすると、サーバが起動します。(いろいろなメッセージが表示されます)

 

起動時に、Javaのダイアログが表示されますが、「アクセスを許可する」を押します。

Javaでサーバの起動状況がウィンドウで表示されます。

サーバを終了させるときはコマンドプロンプトで「stop」 と打ち込みます。

 

(7) サーバ起動を楽にするための起動用バッチファイルを作成します(希望者のみ)

毎回コマンドを打ち込むのも面倒、という方のために、バッチファイルを作ります。

バッチファイルの作り方の手順がわからない方は、以下を参考にしてください。

 

・マイクラサーバ(spigot.jar)があるフォルダを開きます。

今回の例では、\Minecraft\spigot フォルダです。

このフォルダで、右クリックを押して

「テキスト文書」を作成します。ここでは「起動BAT.bat」というファイルを作成します。

右クリックで「編集」をクリック

 

バッチファイルの中身に、起動コマンドを打ち込み、保存します。

java -Xmx2G -jar spigot.jar

こんな感じです。

このバッチファイルをデスクトップにショートカットを作成して保存しておくことで、簡単に起動できます。

ちなみに、バッチファイルをデスクトップにコピーするのではなく、バッチファイルの「ショートカット」をデスクトップに保存します。

 

BGyeser プラグイン(Geyser-Spigot.jar)をダウンロード

このプラグインでは、統合環境からの接続を受け付け、Java版と統合環境版が連携可能とするための変換を行う重要なプラグインです。

新しいバージョンのマイクラがリリースされてから間もない場合、対応しているプラグインがまだの場合があります。

(1) Gyserプラグイン(統合版からJava版に変換する機能があるプラグイン)のダウンロード

https://geysermc.org/ を開きます。

Downloadのボタンがありますので、押します。

ダウンロードの画面となりますので、Spigot/paperをクリックします。

そして、Geyser-Spigot.jar をダウンロードします。

 

(2) SIPGOTのプラグインをフォルダに保存します

ダウンロードしたGeyser-Spigot.jar ファイルをプラグインフォルダ(plugins)に保存します。

(例)「C:\Minecraft\spigot\plugins」へ保存

この plugins フォルダは既に生成されていますので、新たにフォルダを作る必要はありません。

なお、もしpluginsフォルダがない場合は、このページの「A」の手順で間違っているか、手順を飛ばしている可能性があります。

このフォルダの中にGeyser-Spigot.jar を保存します。

(3) SPIGOT起動

コマンドラインから、jarのあるディレクトリ(フォルダへ移動)して

>java -Xmx2G -jar spigot.jar

を打ち込み、起動します。(以前の手順で作成した「バッチファイル」を実行しても同じです)

 

(4) SPIGOT終了

ここでは、動作するかを確認するためなので、起動が確認できたら終了します。

終了させる場合は、キーボードで「stop」と打ち込みます。(Javaの画面を閉じても、終了します)

 

Cfloodgate-spigot(floodgate-spigot.jar)をダウンロード

このプラグインを入れることで、統合環境のユーザが、java版のアカウントを保有していなくても接続が可能とする動作します。

(1) floodgate-spigot.jar をダウンロードします

https://wiki.geysermc.org/floodgate/setup/

※2020年までは「floodgate-bukkit.jar」という名前でしたが「floodgate-spigot.jar」という名前に変りました。

なお、プラグインは、バージョンアップの頻度が激しいです。急にNintendoスイッチからつながらなくなったら、最新のプライグイン(floodgate-spigot.jar)をダウンロードして、上書きしましょう。

(2) floodgate-spigot.jar を SIPGOTのプラグインフォルダに保存する

(例)「C:\Minecraft\spigot\plugins」へ保存 します。

 

 

Dサーバを起動

まずserver.propertiesを編集

2022年8月追記

NintendoSwitchから接続する場合、証明書のチェックの機能が新たに追加されました。チェックをしないために、以下の設定を変更します。

server.properties ファイルを編集します。

この記載例では、server.properties ファイルは C:\Minecraft\spigot フォルダにあります。

ダブルクリックをして、メモ帳などを選んでファイルを編集します。

online-mode=true を false に変更して、保存します。

※ただ、デフォルトのままでも問題なく動作するときもあります。謎です(2023.6)

 

 

そして、SPIGOTを起動します。

コマンドラインから、jarのあるディレクトリ(フォルダへ移動)して

>java -Xmx2G -jar spigot.jar

を実行します。(上の手順で作成した「バッチファイル」を実行しても同じです)

 

Javaの下のようなウインドウが開けばOKです。

 

終了させるとき

終了させるときは、コマンドプロンプトで「stop」と打ち込みます。

 

<その他> 必要に応じて config.ymlの編集 をします。 ※特に編集しなくてもいいです

C:\Minecraft\spigot\plugins\floodgate-spigot\config.yml

C:\Minecraft\spigot\plugins\Geyser-Spigot\config.yml

 


これで、Nintendoスイッチと、PC Java版マインクラフトとが一緒にクロスプレイして遊べるサーバ環境の完成です!!

この後は、マイクラサーバ (Spigot) は起動したままにします。


【後半】サーバへの接続方法

この後、作成したマイクラサーバへの接続方法を説明します。

後半では、

Eパソコン(マイクラサーバ)のIPアドレスを確認

Fニンテンドースイッチから接続する場合は、DNSを変更

Gインターネットから接続する場合のルータ設定例

を説明します。

後半E〜Gはこちらのページで記載しています

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