【往復割引】東京〜大阪間でも往復割引を使う方法 (2019.5)


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600キロ以上でしか使えない往復割引。距離が600キロに足りない東京・大阪間で往復割引を利用する方法についてまとめてみました。

往復割引を無理やり「正式に」使ってみます

往復割引とは、片道601キロ以上のJRの往復乗車券を購入すると、乗車券が往路・復路ともそれぞれ1割引(10%割引・1円単位切捨て)となる制度です。東京〜大阪間では600キロを超えないので、通常は適用されません。

しかし・・・往復割引をうまく活用すれば、600キロを超えない東京・大阪間がお得になります。途中下車も可能です。観光や移動(奈良や神戸、東京郊外や千葉・埼玉など)を想定して、600キロを超えるような切符を買いましょう。

※記載している金額は2019年10月の消費税増税前(8%→10%)の金額です。 現在では消費税の増税と値上げがされていますので金額は異なります。ご注意ください。

東京〜大阪間で往復割引を適用した切符 

往復割引が適用された切符(東京都区内〜大阪市内の切符よりも安い)※写真は平成26年(2014年)の値上げ前の料金です

★ポイント★  

片道が600キロを超えない距離であっても、往復割引でお得になります。

具体的には

片道8,750円(東京都区内〜大阪市内)以上の乗車券で往復するならば、実際に乗車しない区間を含んでいても、

片道9,610円区間の切符を往復で購入する方がお得になります。

片道切符で往復した場合と、往復割引を使用した場合の金額例

関西エリア 関東エリア(東京駅経由) 乗車券(片道×2) 乗車券(往復割引)
大阪市内 東京都区内 ※ 8,750円×2=17,500円 17,280円(220円お得)
三鷹 ※ 8,960円×2=17,920円 17,280円(640円お得)
立川・大宮・千葉 ※ 9,290円×2=18,580円 17,280円(1300円お得)
高尾・川越・羽村 9,610円×2=19,220円 17,280円(1940円お得)
神戸市内 東京都区内 ※ 9,290円×2=18,580円 17,280円(1300円お得)

ただし、東京都区内〜大阪市内などの※で示した区間は、通常に購入すると往復割引が適用されないので、購入時にテクニックが必要です。

次にケースごとの事例を説明します。

<ケース1> 大阪市内←→東京"近郊"の場合

大阪市内から東京周辺の場合、600キロを超える区間の往復切符を買うと往復で 「220円以上」 お得になります。

大阪市内発・着の場合の601キロ以上(片道9,610円以上)となる駅(東京周辺)を表に示します。

例えば、立川〜大阪市内の場合、片道切符を2枚買う(9,290円×2=18,580円)よりも、高尾〜大阪市内の往復切符(17,280円)を買うほうが安くなります。また、経路上にある駅(東京駅・新宿駅・吉祥寺駅など)で途中下車もできてしまいます。

また、東京都区内〜大阪市内の場合であっても、片道切符を2枚買う(8,750円×2=17,500円)よりも、高尾〜大阪市内の往復切符(17,280円)を買うほうが安くなります(この場合、往復で220円安い)。

◆往復割引が適用される区間例(1)

発/着 600キロ超駅 経由 乗車券
(片道×2)
乗車券
往復割引後
おとく額
大阪市内 高尾駅 中央線
(東京経由)
9,610円×2
=19,220円
17,280円 例えば、

東京都区内発(片道×2)との比較
=>220円お得

三鷹発(片道×2)との比較
=>640円お得

立川 or 大宮 or 千葉 発(片道×2)との比較
=>1300円お得

高尾 or 羽村 or 川越発(片道×2)との比較
=>1940円お得

羽村駅 中央線・青梅線
(東京経由)
川越駅 埼京線・川越線
(東京・大宮経由)

<ケース2>東京"都区内" ←→ 大阪"近郊"の場合

東京都区内発着で、大阪近郊へ行く場合、駅間が601キロ以上(片道9,610円以上)となる駅を表に示します。

この駅(またはそれ以遠)の往復切符を買うと、お得になります。

例えば、東京都区内〜神戸の切符を買う場合、片道切符を2枚買う(9,290円×2=18,580円)よりも、東京都区内〜朝霧の往復切符(17,280円)を買うほうが安くなります(1300円安い)。しかも、経路上にある京都駅や大阪駅、三宮や元町駅などで途中下車ができてしまいます。

同様に、東京都区内〜大阪の切符を買う場合、片道切符を2枚買う(8,750円×2=17,500円)よりも、東京都区内〜奈良(大阪経由)の往復切符(17,280円)の方が安くなります(220円安い)。さらに、大阪市内の切符でないため、京都駅や大阪駅、天王寺駅など経路上の駅で、途中下車ができます。

途中下車ができるメリットを活かして、大阪出張と、京都や神戸・奈良観光とを組み合わせるというのはいかがでしょうか。

なお、大阪環状線の場合、京橋経由(東側)西九条経由(西側)がありますので、大阪環状線の駅で途中下車して、その後、奈良観光や和歌山方面へ行く場合、環状線の東側・西側どちらの経路にある駅で途中下車するかを踏まえて、経路選定をする必要がありますので、ご注意を!

最近、新幹線の自動切符売り場では、奈良方面の場合、西九条経由しか選択肢にでてこないこともあります。京橋経由の必要がある場合は、窓口で経由地を指定した上で、切符を購入する必要があります。

◆往復割引が適用される区間例(2)

発/着 600キロ超駅 経由 乗車券
(片道×2)
乗車券
往復割引後
おとく額
東京都区内 朝霧駅
以遠
JR神戸線
(大阪経由)
9,610円×2
=19,220円
17,280円 例えば、

大阪着(片道×2)との比較
=> 220円お得

神戸着(片道×2)との比較
=> 1300円お得

朝霧 or 日根野 or 西木津 or
奈良 or 高田発(片道×2)との比較
=> 1940円お得

日根野駅
以遠
JR阪和線
(大阪経由)
西木津駅
以遠
学研都市線
(大阪経由)
奈良駅
以遠
大和路線
(大阪経由)
高田駅
以遠
大和路線・
和歌山線・桜井線
(大阪経由)

上記の表の駅を下の図に示します。

 黄色は大阪市内・神戸市内

 

<ケース3>東京"近郊" ←→大阪"近郊"の場合

駅間が601キロ以上(片道9,610円以上)となる場合は、往復割引が適用できますので、

ジョルダンの乗り換え案内などで、片道9,610円以上となる区間かどうかを確認してみるとよいでしょう。

発着が「東京都区内」「大阪市内」の切符で無い場合、その各ゾーン内の経路上の駅で途中下車ができます。

(例えば、経路上に、新宿駅や東京駅、京都駅や大阪駅がある場合、その駅で途中下車をしても回収されません)

往復割引が適用される区間例(3)

発/着 600キロ超の着/発駅例 経由 乗車券
(片道×2)
乗車券
往復割引後
おとく額
国分寺〜
立川
【大和路線方面】
八尾〜王寺〜法隆寺〜奈良
/高田
東京・大阪経由 9,610円×2
=19,220円
17,280円 1940円お得
【阪和線方面】
日根野
東京・大阪経由
三鷹〜
立川
【阪和線方面】
日根野
東京・大阪経由
【学研都市線方面】
祝園
東京・大阪・京橋経由
八王子 【大和路線方面】
奈良
新横浜・大阪経由
大宮 【大和路線方面】
八尾〜王寺〜法隆寺〜奈良
/高田
東京・大阪経由
千葉 【大和路線方面】
八尾〜 王寺〜法隆寺〜郡山
/〜香芝
東京・大阪経由
【神戸線方面】 兵庫 東京・大阪経由
【阪和線方面】
堺市〜鳳〜和泉府中〜熊取
横浜 【神戸線方面】姫路
【阪和線方面】和歌山市
大阪経由

切符を買う際には、経由地にご注意を・・・!!

 

例えば、このような切符となります。(表示されている金額は2014年4月以前のものです)

ちなみに、大阪駅では、自動改札機で途中下車できますが、その他の駅では、回収されてしまう自動改札機もあります。回収されてしまわないか不安なときは、係員に途中下車の旨を伝えて、上記切符の写真のように、スタンプを押してもらってください。