片道601キロ以上のJRの往復乗車券を購入すると、乗車券が往路・復路ともそれぞれ1割引(10%割引・1円単位切捨て)となります。うまく活用すれば、600キロを超えない東京・大阪間でもお得になります。また、周辺の駅から利用する場合も、経路を工夫することでお得になります。
※掲載している金額は2019年4月時点です。(消費税10%への増税前の金額です) 基本的に距離は変わらないので適用されるルールは変わりませんが、必ず最新の運賃でご確認ください!
★ポイント★
片道が600キロを超えない距離であっても、 片道8,750円(東京都区内〜大阪市内)以上の乗車券で往復するならば、実際に乗車しない区間を含んでいても、 片道9,610円区間の切符を往復で購入する方がお得になります。 |
<片道切符で往復した場合と、往復割引を使用した場合の金額例>
関西エリア | 関東エリア(東京駅経由) | 乗車券(片道×2) | 乗車券(往復割引) |
大阪市内 | 東京都区内 ※ | 8,750円×2=17,500円 | 17,280円(220円お得) |
三鷹 ※ | 8,960円×2=17,920円 | 17,280円(640円お得) | |
立川・大宮・千葉 ※ | 9,290円×2=18,580円 | 17,280円(1300円お得) | |
高尾・川越・羽村 | 9,610円×2=19,220円 | 17,280円(1940円お得) | |
神戸市内 | 東京都区内 ※ | 9,290円×2=18,580円 | 17,280円(1300円お得) |
※掲載している金額は2019年4月時点です
ただし、東京都区内〜大阪市内などの※で示した区間は、通常に購入すると往復割引が適用されないので、購入時にテクニックが必要です。
次にケースごとの事例を説明します。
大阪市内から東京周辺の場合、600キロを超える区間の往復切符を買うと往復で 「220円以上」 お得になります。
大阪市内発・着の場合の601キロ以上(片道9,610円以上)となる駅(東京周辺)を表に示します。
例えば、立川〜大阪市内の場合、片道切符を2枚買う(9,290円×2=18,580円)よりも、高尾〜大阪市内の往復切符(17,280円)を買うほうが安くなります(1300円安い)。また、経路上にある駅(東京駅・新宿駅・吉祥寺駅など)で途中下車もできてしまいます。
また、東京都区内〜大阪市内の場合であっても、片道切符を2枚買う(8,750円×2=17,500円)よりも、高尾〜大阪市内の往復切符(17,280円)を買うほうが安くなります(この場合、往復で220円安い)。
発/着 | 600キロ超駅 | 経由 | 乗車券 (片道×2) |
乗車券 (往復割引後) |
おとく額 |
大阪市内 | 高尾駅 |
中央線 (東京経由) |
9,610円×2 =19,220円 |
17,280円 | 例えば、 東京都区内発(片道×2)との比較 立川 or 大宮 or 千葉 発(片道×2)との比較 |
羽村駅 |
中央線・青梅線 (東京経由) |
||||
川越駅 |
埼京線・川越線 (東京・大宮経由) |
※掲載している金額は2019年4月時点です
東京都区内発着で、大阪近郊へ行く場合、駅間が601キロ以上(片道9,610円以上)となる駅を表に示します。
この駅(またはそれ以遠)の往復切符を買うと、お得になります。
例えば、東京都区内〜神戸の切符を買う場合、片道切符を2枚買う(9,290円×2=18,580円)よりも、東京都区内〜朝霧の往復切符(17,280円)を買うほうが安くなります(1300円安い)。しかも、経路上にある京都駅や大阪駅、三宮や元町駅などで途中下車ができてしまいます。
同様に、東京都区内〜大阪の切符を買う場合、片道切符を2枚買う(8,750円×2=17,500円)よりも、東京都区内〜奈良(大阪経由)の往復切符(17,280円)の方が安くなります(220円安い)。さらに、大阪市内の切符でないため、京都駅や大阪駅、天王寺駅など経路上の駅で、途中下車ができます。
途中下車ができるメリットを活かして、大阪出張と、京都や神戸・奈良観光とを組み合わせるというのはいかがでしょうか。
なお、大阪環状線の場合、京橋経由(東側)と西九条経由(西側)がありますので、大阪環状線の駅で途中下車して、その後、奈良観光や和歌山方面へ行く場合、環状線の東側・西側どちらの経路にある駅で途中下車するかを踏まえて、経路選定をする必要がありますので、ご注意を!
最近、新幹線の自動切符売り場では、奈良方面の場合、西九条経由しか選択肢にでてこないこともあります。京橋経由の必要がある場合は、窓口で経由地を指定した上で、切符を購入する必要があります。
発/着 | 600キロ超駅 | 経由 | 乗車券 (片道×2) |
乗車券 (往復割引後) |
おとく額 |
東京都区内 |
朝霧駅 以遠 |
JR神戸線 (大阪経由) |
9,610円×2 =19,220円 |
17,280円 | 例えば、
大阪着(片道×2)との比較 神戸着(片道×2)との比較
朝霧 or
日根野 or
西木津 or |
日根野駅 以遠 |
JR阪和線 (大阪経由) |
||||
西木津駅 以遠 |
学研都市線 (大阪経由) |
||||
奈良駅 以遠 |
大和路線 (大阪経由) |
||||
高田駅 以遠 |
大和路線・ 和歌山線・桜井線 (大阪経由) |
※掲載している金額は2019年4月時点です
上記の表の駅を下の図に示します。
黄色は大阪市内・神戸市内
601キロ以上(片道9,610円以上)となる場合は、往復割引が適用できますので、
ジョルダンの乗り換え案内などで、片道9,610円以上となる区間かどうかを確認してみるとよいでしょう。
発着が「東京都区内」「大阪市内」の切符で無い場合、その各ゾーン内の経路上の駅で途中下車ができます。
(例えば、経路上に、新宿駅や東京駅、京都駅や大阪駅がある場合、その駅で途中下車をしても回収されません)
発/着 | 600キロ超の着/発駅例 | 経由 | 乗車券 (片道×2) |
乗車券 (往復割引後) |
おとく額 |
国分寺〜 立川 |
【大和路線方面】 八尾〜王寺〜法隆寺〜奈良 /高田 |
東京・大阪経由 | 9,610円×2 =19,220円 |
17,280円 | 1940円お得 |
【阪和線方面】 日根野 |
東京・大阪経由 | ||||
三鷹〜 立川 |
【阪和線方面】 日根野 |
東京・大阪経由 | |||
【学研都市線方面】 祝園 |
東京・大阪・京橋経由 | ||||
八王子 |
【大和路線方面】 奈良 |
新横浜・大阪経由 | |||
大宮 |
【大和路線方面】 八尾〜王寺〜法隆寺〜奈良 /高田 |
東京・大阪経由 | |||
千葉 |
【大和路線方面】 八尾〜 王寺〜法隆寺〜郡山 /〜香芝 |
東京・大阪経由 | |||
【神戸線方面】 兵庫 | 東京・大阪経由 | ||||
【阪和線方面】 堺市〜鳳〜和泉府中〜熊取 |
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横浜 |
【神戸線方面】姫路 【阪和線方面】和歌山市 |
大阪経由 |
※掲載している金額は2019年4月時点です
切符を買う際には、経由地にご注意を・・・!!
例えば、このような切符となります。(※表示されている金額は上記の写真は平成24年12月当時のものです。安かったですね・・・)
ちなみに、大阪駅では、自動改札機で途中下車できますが、その他の駅では、回収されてしまう自動改札機もあります。回収されてしまわないか不安なときは、係員に途中下車の旨を伝えて、上記切符の写真のように、スタンプを押してもらってください。